コストと期間
1.コストについて
住宅の建設コストは大きく分けると建設費と維持管理費の二つです。
- 建設コスト
- 本体コスト
- 付帯工事コスト
- 解体工事:既存建物がある場合
- 造成工事:敷地や前面道路に高低差がある場合
- 地盤改良工事:軟弱地盤の場合
- 外構工事(門・塀・ガレージ等)
- 造園工事
- 諸費用
- 設計監理費(工事費の8~10%が標準)
- 構造設計費:特殊な設計を採用した場合
- 諸手続き費用(造成許可申請・確認申請など)
- 登記費用
- 各種負担金
- 土地購入費:土地購入の場合
- 維持管理コスト
- 修繕費/管理費
住宅の寿命は、欧米では60年から90年といわれる国もあり、より古い建物に価値が見いだされる傾向があります。
他方、日本では住宅の寿命はもっと短いとされ、20年ほどで資産価値がほとんどなくなります。しかしながら、伝統構法を用いた木造住宅では100年、200年の実績あるものもあります。
このように木造建造物は、適切なメンテナンスによって長持ちしますし、仮に相当傷んでしまっても直すことができます。
建物を解体する場合の人件費や廃材処理のコストなど、環境保全のためのコストも私たちにはね返ってくることを考えると、ライフサイクルの長い住宅を建設することはコスト面からも非常に有利になります。
また、地球環境の持続可能性を考えた場合にも、ライフサイクルの長い長寿住宅を建てることは、健全な地球環境を未来へとつなげていくことが求められている現代を生きる私たちの使命だといってもよいでしょう。
木造住宅のライフサイクルを長く保つために最も大事なポイントは雨漏りを起こさせないことです。
水が回るとシロアリが発生したり、木部が腐ったりして被害が広がり、住宅の寿命を短くしてしまいます。
瓦葺屋根は、環境がよければ50~60年もつものですが、地震や台風、雪害などに遭った時には手入れをしておくことが大切です。
銅板と瓦の取り合い部分は傷みやすく、特に要注意です。
2.当社の建設コストについて
当社への良くあるご質問に、「安井杢さんに住宅の建設を頼むとおいくら位ですか?」というものがあります。
当社としましても、こういったご質問に正確に回答させていただくことができればよいのですが、具体的な金額として回答させていただくことができないのが現状です。
当社のつくる住宅は、お客様のご予算、ご要望に合わせて、各々のお客様にふさわしいプランをご提案させていただくことで作り上げるものです。
したがいまして、㎡単価のようなおおよその価格としても回答させていただくことができないのです。
当社のつくる住宅にご興味をもっていただきました方は、是非お問い合わせいただければと思います。
3.建設期間について
設計や施工にかかる日数は建物の内容や敷地の条件などによってずいぶん変わってきますが、50~60坪ほどの場合の標準的な期間をご紹介いたします。
事前調査、設計から工事見積まで
設計期間は3ヶ月から半年前後が一般的です。
設計にかかる前に調査を行い、ある程度内容が決まったところで設計契約を締結させていただきます。
既存建物がある場合はまず解体工事にかかります。日数は大きさ、件数、周辺の状況にもよりますが、木造で50坪ぐらいならば通常2~3週間です。
土地の境界が確定していない場合は、建物の確認申請よりも前に隣地の同意をいただき、測量、登記が必要です。
工事契約、着工から竣工まで
設計内容が決まったら工事契約を締結させていただき、確認申請業務に取り掛かります。 施工期間は、庭園・外構を別として、10ヶ月程度が目安です。